自動車小説
この書籍は、本好き、クルマ好きのために著者沢村慎太朗が書いた“11台のクルマ物語”です。
新聞をはじめ、週刊誌や専門誌も絶賛した「スーパーカー誕生」「午前零時の自動車評論」とは
またちがった沢村慎太朗のクルマワールドにふれてみてください。
「そもそも軽いだの重いだのって、何かと比較して使う形容詞だろう。クルマは軽いことが正義。そりゃ確かだが、じゃあ何kgまでが軽いんだ?」
「それは……」
「誰も文句が言えない単純な一般論で丸め込んで分かったような気にさせるのは、物書きとしては欺瞞行為に近いってことを忘れるな。900kgは900kgだ。その数字が意味するところを、可能な限り手段を尽くして正確に伝わるようにするんだ。それがお前の仕事だ」
そこまで言い終えると夏見は口調を変えた。(本文より)
沢村 慎太朗(著)
ページ数:232ページ
ISBN978-4-904076-32-3
定価1,500円+税
【目次】
○雨のち ---Honda S2000
○異形の夢 ----Ferrari FF
○寂しいスーパーカー ----Lamborghini Gallardo Spyder LP550-2
○同窓会 ----Subaru Impreza WRX STI
○辻褄 ----Jaguar XKR-S
○ハルさん ----Bentley Continental GTC
○声 ----BMW525i
○夏休みの工作 ----Ford Mustang V8GT
○曲がる ----Ferrari California
○怒る女 ----Rangerover Evoque
○送り ----Lotus Elise